犬糸状虫症(フィラリア症)
 
混合ワクチン
 
狂犬病
 

ダイエット
 

猫にうつる主な内部・外部寄生虫
 
猫にうつる主な感染症
 
犬糸状虫症(フィラリア症)


フィラリアは線虫類という寄生虫のひとつです。幼虫(ミクロフィラリア)は蚊を介して犬に感染し、心臓と肺動脈に入り込んで成虫となり7年近く生存します。
成虫は、血液中にミクロフィラリアを放出します。成虫が心臓にたくさんいると、血液の循環が悪くなり、咳や呼吸困難、腹水、貧血などの症状がでてきます。
フィラリアの予防薬には、錠剤タイプ、ジャーキータイプ、スポットタイプ、注射タイプなどがあります。どのタイプのお薬が良いかは獣医師にお尋ね下さい。

混合ワクチン


ワクチンで予防できる犬の病気にはつぎのものがあります。
ワクチンはいつ接種するかのタイミングが重要です。とくに子犬の場合は、親ゆずりの免疫(移行抗体)が残っているので、これが切れる時期をみはからってワクチン注射をすることが大切です。また、十分な免疫が獲得出来ない場合もあります。事前に獣医師にお尋ね下さい。

犬ジステンパー 発熱、下痢、神経症状などが起こり、全身がおかされ、治ってもいろいろな後遺症に悩まされます。死亡率も高く、こわい病気です。
犬アデノウイルス
2型感染症
アデノウイルスによる感染症で、肺炎や扁桃炎など呼吸器病を起こします。
犬伝染性肝炎 アデノウイルスによる感染症で、肝炎を主とし、嘔吐や下痢、食欲不振などが起こり、目が白く濁ることもあります。子犬では突然死することもあるこわい病気です。
犬パラインフルエンザ パラインフルエンザウイルスによる呼吸器病で、咳や鼻水、扁桃炎を起こします。アデノウイルスや細菌といっしょに「ケンネルコフ」と呼ばれる犬のカゼ症候群をひき起こします。
犬パルボウイルス
感染症
血液のまじったひどい下痢や嘔吐を起こす腸炎型がよく知られていますが、子犬に突然死をもたらす心筋型もあります。伝染性が強く死亡率も非常に高いこわい病気です。

犬コロナウイルス
感染症

腸炎をひき起こす感染症です。下痢や嘔吐が起こります。パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。コロナとパルボをいっしょに予防することがたいへん重要です。
犬レプトスピラ病
黄疸出血型
カニコーラ型
細菌によって腎臓や肝臓がおかされる、人と動物共通のこわい伝染病です。代表的なのは、歯ぐきの出血や黄疸がみられる黄疸出血型と、高熱、嘔吐、下痢を起こすカニコーラ型の2種ですが、この他にもいろいろなタイプがあるので注意が必要です。アウトドアで活動する犬ほど感染しやすいので、予防が大切です。


狂犬病


狂犬病は人をはじめ、すべての哺乳類及び鳥類に感染します。現在のところ治療法もなく、一度発病してしまうと、必ず死亡してしまう恐ろしい病気です。
この病気は、主として狂犬病に罹患した犬に咬まれた時に、唾液中に含まれる狂犬病ウイルスにより感染します。犬の初期症状としては、挙動異常となり、暗いところに隠れたり、活発さがなくなるのが特徴です。その後、数日以内に狂暴化し、最後には全身麻痺を起こして死に至ります。
近年、国内においては狂犬病の発生はありませんが、中国やインドネシアなどアジア諸国での発生は多く、いつ狂犬病が進入するか予断を許さない状況にあります。
狂犬病は現在のところ、一度発病すると治療法はありません。そのため予防が極めて重要になってきます。
現在、検疫というシステムにより、海外からの侵入を防いでいますが、一度ウイルスの侵入を許してしまうと、検疫で狂犬病の流行を防ぐことは困難です。そこで重要となるのが狂犬病予防接種です。昭和25年に狂犬病予防法が施行され、飼い犬の登録と狂犬病予防注射が義務付けられていますが、接種率が低ければ、流行を抑えることができません。
狂犬病予防法はその名のとおり狂犬病のまん延を防ぐことを目的としています。そのために、犬の飼い主にはいくつかの義務が課せられています。全国の犬の飼育状況を把握するための登録制度と、実際に狂犬病が侵入したときのための狂犬病予防注射がそれにあたります。どちらも狂犬病のまん延を防ぐために欠かすことはできません。
狂犬病予防法では、犬の所有者は、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、その犬の所在地を管轄する市町村に登録の申請をし、鑑札の交付を受けなければならないと定められています。
狂犬病予防注射についても、室内犬を含む生後91日以上の犬を所有する者は、毎年1回、4月から6月までに狂犬病予防注射を受け、注射済票の交付を受けなければならないと定められています。加えて、鑑札や注射済票は犬に付けておかなければなりません。

ダイエット


●肥満による悪影響
栄養過多や運動不足などが日常的に慢性化すると、皆さんが気づかないうちに徐々にワンちゃんネコちゃんの体は太りだしていきます。体重が理想体重よりわずか15%ほど増えただけで、ワンちゃんネコちゃんの体には有害な影響が出てきます。そして体重が理想体重より15%以上重いと、「肥満」に位置づけられます。「肥満」状態は多くの器官系疾患の素因となっていることが報告されており、よく知られているのは次の病気です。

  ○ 糖尿病
  ○ 骨格系疾患
  ○ 呼吸器系および心臓血管系疾患
  ○ 腫瘍
  ○ 皮膚疾患
  ○ 肝リピドーシス(猫)

太りすぎはワンちゃんネコちゃんの身体に常に負担を与えていることになります。ワンちゃんネコちゃんは自分ではダイエット出来ないので飼い主さんがダイエットをさせてあげなくてはなりません。
ダイエットに成功すれば、肥満に関連した多くの病気の発生率が減少し、体への負担が少なくなって活動的になり、ワンちゃんネコちゃんにとってより快適な日々が過ごせます。

●ボディ・コンディション・スコア(BCS)を用いた理想体重の推定

BCSは肋骨部や腰部を覆う皮下脂肪の厚みと腹部の形状から栄養状態を数字で表す方法です。5段階で評価し、理想的な状態をBCS3として、2を体重不足、1を削痩、逆に4を体重過剰、5を肥満としています。
BCS
1
2
3
4
5
 
 
削痩
体重不足
理想体重
体重過剰
肥満
%理想体重
≦85
86〜94
95〜106
107〜122
123≦
%体脂肪率
≦5
6〜14
15〜24
25〜34
35≦
肋骨

脂肪に覆われて容易に触知できる。

ごく薄い脂肪に覆われ容易に触知できる。
わずかに脂肪に覆われ触知できる。
中程度の脂肪に覆われ触知困難。
厚い脂肪に覆われ触知が非常に困難。
腰部
皮下脂肪がなく骨格構造が浮き出ている。
皮下脂肪はわずかで骨格構造が浮き出ている。
なだらかな輪郭またはやや厚みのある外見で、薄い皮下脂肪の下に骨格構造が触知できる。
なだらかな輪郭またはやや厚みのある外見で、骨格構造はかろうじて触知できる。
厚みのある外見で骨格構造は触知困難。
腹部
腹部の凹みは深くなり、強調された砂時計型を呈する。
腹部の凹みがあり、顕著な砂時計型を呈する。
腹部の凹みがあり、適度に腰のくびれがある。

腹部の凹みや腰のくびれはほとんどあるいは全くなく、背面はわずかに横に広がった状態。

腹部が張り出して下垂し、腰のくびれはなく、背面は顕著に広がった状態/脊柱周囲が盛り上がると溝を形成することがある。

BCS
1
2
3
4
5
 
 
削痩
体重不足
理想体重
体重過剰
肥満
%理想体重
≦85
86〜94
95〜106
107〜122
123≦
%体脂肪率
≦5
6〜14
15〜24
25〜34
35≦
肋骨

脂肪に覆われて容易に触知できる。

ごく薄い脂肪に覆われ容易に触知できる。
わずかに脂肪に覆われ触知できる。
中程度の脂肪に覆われ触知困難。
厚い脂肪に覆われ触知が非常に困難。

骨格の
隆起

容易に触知できる。 容易に触知できる。
腹部
腹部の凹みは深くなっている。 腰のくびれがありごく薄い脂肪層が触知できる。 適度な腰のくびれがあり、腹部はごく薄い脂肪層に覆われる。 腰のくびれはほとんどなくあるいは全くなく、腹部は丸みを帯び中程度の脂肪に覆われる。 過剰な脂肪沈着によって膨満し、腰のくびれがなくなる。脂肪は腰部、顔、あるいは四肢に蓄積することもある。
BCS表を用いることにより、理想体重を推定することが出来ます。

現在の体重(kg)
÷ BCS 理想体重(kg)

 例)体重8kg BCS4の犬
   8÷1.15=6.95 理想体重6.95kg

BCS4なので%理想体重が107〜122%(1.07〜1.22)となり、
体重をこれ(1.07〜1.22)で割ります。(BCS3に近ければ1.07に近い値で割り、
BCS5に近ければ1.22に近い値で割り、ちょうどBCS4であれば1.15位で割ります。)

●一日あたりの必要カロリー量(kcal)(簡易計算方法)

健康な去勢・避妊をしていない成犬の場合
1.8×(30×体重kg+70)
健康な去勢・避妊をしている成犬の場合
1.6×(30×体重kg+70)
高齢犬の場合
1.4×(30×体重kg+70)
肥満傾向の成犬の場合
1.4×(30×体重kg+70)
減量を必要とする成犬の場合        
1.4×(30×体重kg+70)

健康な去勢・避妊をしていない成猫の場合
1.4×(30×体重Kg+70)
健康な去勢・避妊をしている成猫の場合
1.2×(30×体重Kg+70)
高齢猫の場合
1.0×(30×体重Kg+70)
肥満傾向の成猫の場合
1.0×(30×体重Kg+70)
減量を必要とする成猫の場合        
0.9×(30×体重Kg+70)

この計算方法は簡易的な計算方法です。また、成長期や妊娠期などのワンちゃんネコちゃんには当てはまりません。
食餌量(g)
一日あたりの必要カロリー量(kcal)
÷
 
食餌100gあたりのエネルギー量(kcal/100g)
× 100

猫にうつる主な内部・外部寄生虫


猫が感染する寄生虫には、様々な種類があります。
ノミやダニなどのように体表に寄生して、かゆみや皮膚トラブルを引き起こす「外部寄生虫」。また、主に腸管内などの体内に寄生して、下痢や腹痛、嘔吐などの体調不良をもたらす「内部寄生虫」。
愛猫をねらう寄生虫について、知っておきましょう。

●外部寄生虫

ノミ
吸血されると、かゆいだけでなく、貧血を起こしたり、毛づやが悪くなったりすることもあり、子猫の場合は特に深刻です。
また、ノミの唾液に反応して、ノミアレルギー性皮膚炎を起こすと、激しいかゆみと湿疹、脱毛などの症状が見られます。
ミミ
ヒゼンダニ
猫の外耳道に寄生し、激しいかゆみを伴います。しきりに頭を振ったり、頻繁に耳を後ろ足でひっかいたりする症状が見られます。黒い耳あかが出るのも特徴。接触によって感染します。
●内部寄生虫
フィラリア
(犬糸状虫)
蚊が媒介する犬の心臓に寄生する寄生虫で、放置すると死に至る恐ろしい病気です。猫にも感染し、症状は犬よりひどくなる場合が多く、食欲不振や呼吸困難を起こし、急死することもあります。
回虫
他の感染猫から排泄された虫卵を食べたり、感染した母猫からの授乳によっても感染します。一度も外に出したことのない子猫だからといって、安心できません。特に子猫の場合、下痢や腹痛、発育不良をもたらすことがあります。
瓜実条虫
ノミが媒介する寄生虫で50cm以上になることも。感染猫の便には、片節と呼ばれる白いゴマのような粒々が見られ、この中には虫卵が詰まっています。ノミの幼虫がこの片節を食べて成長し、そのノミを猫が毛づくろいの際に誤飲することで感染。下痢や嘔吐の症状が見られます。
コクシジウム
原虫の仲間。感染猫の便にオーシストと呼ばれる卵に当たるものが排泄され、それが猫の口の中に入ることで感染します。水様の下痢や血便を起こし、重症では死に至ることもあります。


猫にうつる主な感染症


猫がかかる感染症には、死亡率の高い危険な病気もたくさんあります。
定期的なワクチン接種と、感染猫との接触を防げる完全室内飼いで、愛猫を恐い病気から守りましょう。

●ワクチンのない病気
猫伝染性腹膜炎
感染猫の排泄物や、唾液・鼻水などの分泌物から感染。感染してもほとんどの猫は発症
しませんが、いったん発症すると、多くは死に至ります。
症状は、お腹に大量の腹水がたまる“ウエット”型が多いですが、中枢神経や目の異常をきたす“ドライ”型もあります。
猫免疫不全
ウイルス感染症
(猫エイズ)
多くは、猫どうしのケンカのかみ傷から感染。初期には発熱、リンパ節の腫れが見られ、その後、長い無症状キャリア期を経て、“猫免疫不全症候群”と呼ばれる時期に入ります。口内炎、慢性の下痢など、抵抗力の低下が招く様々な症状が現れ、次第にやせ衰えて死に至ります。
感染しても一生発症せず、“無症状キャリア”のままの猫もいます。
●ワクチンのある病気
猫カリシウイルス
感染症*
飛沫感染、空気感染など。初期症状は、くしゃみ・鼻水・咳など、ウイルス性鼻気管炎と似ていますが、ひどい場合は口内炎や舌炎、肺炎を起こして、死に至ることもあります。
猫ウイルス性
鼻気管炎*
感染猫のくしゃみや咳による飛沫感染が主。いわゆる“猫風邪”と呼ばれる病気で、症状は、くしゃみ・鼻水・咳のほか、口内炎や結膜炎など。死亡率はそれほど高くありません。
猫汎白血球
減少症*
感染猫の排泄物や、土中にいるウイルスから感染することも。高熱・嘔吐・激しい下痢を繰り返し、子猫の場合は、きわめて死亡率の高い恐い病気です。
クラミジア
感染症
主に感染猫との接触でうつります。結膜炎が代表的な症状ですが、くしゃみ・鼻水・咳や肺炎を起こすことも。重症化すると死亡することもあります。
猫白血病
ウイルス感染症
唾液中にウイルスが多く含まれ、グルーミングやケンカなどで感染。感染初期に、発熱や元気喪失などの一過性の症状が見られますが、すぐに回復し、その後、数ヶ月〜数年を経て再発症。著しい免疫力の低下、貧血、白血病、腫瘍など、様々な病気を引き起こします。発症すると、多くは死に至ります。
*3種混合ワクチンで予防可能

 
〒272-0004 千葉県市川市原木3-12-6 TEL047-329-7779
Copyright 2006 Ueno Dogs & Cats Hospital All Rights Reserved.