内視鏡検査について
内視鏡検査について
胃腸や食道は管のように中が空洞で、主に管の内側にあたる粘膜に病変が発生す る傾向にあります。画像による検査はレントゲン検査、超音波検査、CT検査、MRI検査など 色々とありますが、カメラを通して粘膜表面を内側から直接見ることができるのは 内視鏡検査だけです。胃腸の病気を発見するために大変有用な検査です。
このような時に内視鏡による検査をお勧めしています。
・異物を飲み込んでしまった時。
・嘔吐や下痢が治療しても治らず続く時。
・食べ物を飲み込みづらそうにする時。
・鼻咽頭にポリープなどがあり、呼吸がおかしい時。
内視鏡により出来ること
・上部消化管内視鏡検査
人でいう胃カメラです。鼻腔内、食道、胃、十二指腸、の内部をカメラを通して肉眼で確認することができ、必要であれば組織の一部を採取して病理検査に出すことも可能な検査法です。(条件により十二指腸が観察できない場合もあります)。
また、異物を飲み込んでしまった場合、胃や腸を切らないで取り出すことができます。 (異物の種類や形状、大きさによっては開腹手術が必要になる場合があります。)
食道内異物 リンゴ
胃内異物1 バナナのおもちゃ
胃内異物2 串
胃内異物3 ロープのおもちゃ
胃潰瘍
異物除去後
胃癌
症例
・下部消化管内視鏡検査
慢性的な下痢、血便、腹痛やしぶりなどの症状から大腸の病気が疑われる場合、原因を確認する為に実施します。 主に癌やポリープ、炎症性疾患の発見を目的としています。多くの場合確定診断をする為に、組織を一部採取して病変が良性か悪性かの鑑別を含めた組織診断を 実施します。
炎症性ポリープ
消化器型リンパ腫
内視鏡検査を受けられる患者様へ
動物の内視鏡検査は事前に身体検査、血液検査、レントゲン検査等を行い動物の状態を把握してから全身麻酔で行います。内視鏡検査の前日夜21時以降はご飯やおやつは絶対に与えないでください。
検査を行う前には,前日からの絶食などの指示がございます.その指示に従ってください
内視鏡検査の大まかな流れ
前日夜21時以降からの絶食(12時間以上の絶食)が必要となります.(お水は当日の朝まで飲んでいただいて結構です)
検査当日は午前11時までにお連れください.
お昼から全身麻酔下での検査となります.
内視鏡検査のみの場合で他に異常が無い場合には夕方の帰宅となります.
※個々の検査,治療内容によりまして変更がある場合もございます。